特徴 ー 語彙の「砂漠地帯」
ボキャブラリーが無い人は、会話の中でまるで砂漠を彷徨うような状態に陥ります。頭の中では「水…水…」と同じくらい「言葉…言葉…」と必死になっているのに、口から出てくるのは「ヤバい」「マジで」「それな」だけ。毎回このフレーズ三銃士に頼りすぎて、周囲からは「お前の辞書にはその3つしか載ってないのか？」と思われがちです。
さらに、これが最悪なのですが、会話中に「えっと…」とか「なんだっけ？」が入ると、相手も「この人は今、話すことを完全に見失っているな」と察知します。もうその時点で会話終了。会話の相手は「こいつ、また単語不況に突入したか」と内心ニヤリです。
語彙不足のあるある
・万能すぎるスゴい
「スゴい」で全部をカバーしようとする。「このカレー、スゴい」「あの映画、スゴい」「あの靴下もスゴい」って、全部がスゴいなら、何もスゴくないんだよ！どんだけ全方向にスゴい使うんだよってツッコミたくなる瞬間。
・無限ループの「なんか」
「なんかさ、なんか…」って、なんだよ！最後までたどり着け、「なんか」では伝わらない！
・形容詞の枯渇
「美味しい」を「ヤバい」と表現するのはやめよう。いや、確かに料理が美味しすぎてヤバい気持ちはわかるけど、もう少し違う表現あるよね。
そんな彼ら（彼女ら）の会話は、もはや周囲に「単語不況の再来」と恐れられ、エンタメの一環として楽しむしかないのが現実です。
ボキャブラリー改善ステップ
では、この言語の荒地に緑を取り戻し、豊かな言葉のオアシスを作り出すための改善ステップを伝授しましょう。頑張れば、あなたも明日から「おしゃべり洒落男」に近づけます。
【ステップ】1読書しろ！とにかく読め！
まず最初に、あなたが「読書なんてつまんない、動画で十分！」と思っているなら、それがボキャブラリー砂漠の原因です。最低でも週に1冊は本を読む習慣をつけましょう。ここで重要なのは、「自分の興味があるものならなんでもいい」ってこと。歴史小説だろうが、SFファンタジーだろうが、恋愛小説だろうが、言葉の栄養分を吸収するんです。もちろん、漫画だけで補おうとするのはNG。ボケとツッコミだけの会話になりかねません。
【ステップ2】「使えそうなフレーズ」を真似る
世の中には、センスある話し方をする人が山ほどいます。彼らを観察し、使えそうな言い回しを真似るのです。例えば、「ヤバい」と言いそうな場面で「これは興味深いね」と一歩踏み込んだ言葉を使ってみましょう。相手の反応が「え？急にどうした？」でもOKです。最初はぎこちなくても、使っていけばそのうち板につきます。最悪、周りは「お、こいつ語彙力に投資してるな」くらいに思うはず。
【ステップ3】1日5つの新しい単語チャレンジ
これはちょっとしたゲームだと思ってください。1日5つ、新しい単語を覚えて、その日のうちに使うというチャレンジです。例えば「壮麗（そうれい）」「雅（みやび）」「奇抜（きばつ）」など、普通なら絶対に使わないような言葉もあえて使ってみましょう。牛丼屋で「この牛丼、奇抜な味わいだね」なんて言ったら、店員は振り向くかも？でも、その反応が新しい自分への第一歩です！
【ステップ4】語彙のメモ帳を作成
会話中に「ん、この単語、意味わかんねぇ」と思ったら、即座にスマホのメモに記録！そのままにしておくと、せっかく出会った新しい言葉が記憶の彼方に消えてしまいます。後で調べて、その場で使ってみましょう。「この前使った言葉、あれ何だったっけ？」という瞬間が少しでも減るだけで、語彙力の向上に繋がります。
【ステップ5】アウトプットしなきゃ意味がない
どれだけ新しい言葉を覚えても、それを使わなければ意味がありません。覚えた単語は、何が何でも会話にぶち込みましょう。ちょっと無理やりでも大丈夫。失敗を恐れず、「壮麗」だの「奇抜」だのを日常会話に忍び込ませるのがポイントです。相手がポカンとしても、気にしないでください。「こいつ、何を言っているんだ？」と思わせるくらいが丁度いいのです。
結論、語彙力は「ムキムキの筋肉」ってこと
語彙は筋肉と同じで、鍛えれば鍛えるほど強くなります。しかし、怠けているとすぐにダルダルになります。今この瞬間、「俺（私）はボキャブラリーが無いんだ」と言って自分を甘やかすか、それとも「今日から語彙筋トレを始めるぞ！」と意気込むかで、数年後の会話力が決まります。あなたも「ヤバい」「マジで」しか言わない「言語筋肉ゼロ男（女）」から脱却し、語彙ムキムキマンになりましょう。
その日が来れば、きっとあなたも「最近なんかすごいオシャレなことばっかり言うな」と言われること間違いなしです。
