人間の「中身」とは一体何だろう?性格、価値観、趣味、経験…。いろいろ挙げられるが、岡田斗司夫先生の考え方をヒントにしてみると、シンプルな公式にたどり着く。それは、「中身=ゆがみ+実績」だ。
ちょっと変わった公式だけど、この考え方、実はめちゃくちゃ納得がいく。ゆがみって聞くと、一見ネガティブな響きがあるけれど、むしろこれが肝心。「ゆがみ」とはその人特有のクセや偏り、考え方の歪みのこと。それがその人の個性や魅力の源泉になる。たとえば、他人から「ちょっと頑固だね」と言われる人がいたとする。でもその頑固さが、逆に「決断力がある」とか「筋が通っている」とも取れるわけだ。要するに、ゆがみはその人をユニークにする隠し味。
ゆがみが人生を動かす
ゆがみって、放っておくと単なる「変わった人」で終わる。でも、そのゆがみが人生の選択や行動に影響を与えると、そこから「実績」が生まれる。ここがポイント。たとえば、何でも完璧にしなければ気が済まない、というちょっと面倒くさい性格の人がいるとしよう。その人が仕事で細かい点に気を配り続けた結果、誰にも真似できないクオリティを生み出したらどうだろう?ただの「神経質な人」から「信頼できるプロフェッショナル」に変わる。
一方、失敗を繰り返す人もいる。でも、同じ失敗をしないように工夫し続けたら、それは知恵や改善力に変わる。「あの人、またやらかしたよ」と陰で笑われていた人が、気づけば「問題解決のプロ」と呼ばれるようになることもある。「ゆがみ」×「実績」は無限の可能性を秘めている。
マイナス要素をプラスに好転させる
ここで、「ゆがみ」のもう一つの側面を見てみよう。実は、人間のマイナス要素こそが、プラスに転じる大きなタネになる。どういうことかというと、例えば「短気」な人がいるとする。その短気を「ダメだ」と否定するのではなく、「瞬発力がある」と捉え直すとどうだろう?短気な人は考え込むよりもパッと行動する力がある。もしその行動力を、より良い方向に向ける努力をすれば、結果的に「決断力があるリーダー」になるかもしれない。
あるいは、「飽きっぽい」という特性を持つ人。これも一見、ネガティブに見える。でも、飽きっぽさは「新しいことに敏感で好奇心旺盛」とも捉えられる。次々に新しいことに挑戦し、チャレンジを続ける中で、最適な分野を見つけることができたら、飽きっぽさはむしろ「適応力が高い」と評価されるだろう。
実績がゆがみを美化する
そして、「ゆがみ」は「実績」によってさらに輝きを増す。たとえば、超わがままな性格の人がいたとして、普通に過ごしていたらただの迷惑な人だ。でも、そのわがままさで、自分の理想を追求し続けた結果、独自の商品やサービスを生み出したらどうだろう?周囲の人は「わがまま」ではなく「強い信念がある」と評価するようになる。
重要なのは、実績という結果がついてくると、人はその背景にある「ゆがみ」を「個性」や「魅力」として認識するようになることだ。だから、たとえ今ネガティブに見える特性でも、それを生かして何かを成し遂げれば、それが唯一無二の強みに変わる。
あなたの中身を磨くために
結局、人間の中身は「ゆがみ」と「実績」のバランスで成り立つ。どちらか片方だけでは薄っぺらい。ゆがみがなければ個性は出せないし、実績がなければ説得力がない。
だからこそ、「自分のゆがみ」をまずは見つけよう。それがわかれば、次はそのゆがみを実績で彩る方法を探していけばいい。小さな成功体験でもいい。何かをやり遂げたという事実が、あなたのゆがみを価値あるものに変えてくれる。
あなたはもう唯一無二⁉️
「自分は普通で、特に個性なんてない」と思う人がいるかもしれない。でも安心してほしい。普通に見える人にも、必ずどこかに「ゆがみ」がある。それを無視せず、むしろ掘り下げてみてほしい。ゆがみがあるということは、それだけであなたが他の誰とも違う証拠だ。そして、そのゆがみを磨いて実績に変えれば、あなたはもう唯一無二の存在になる。
だからこそ、「自分のゆがみを楽しむ」くらいの気持ちで、日々の実績を積み重ねてみよう。その先に待っているのは、今の自分が想像もつかないような、新しい景色かもしれないのだから。